« Amazon(アメリカの)ジュエリーですって。 |

プラチナコーティング?

少し調べてみたのですがプラチナでめっきをする技術というのは
実際に存在はしているようです。

ですが、こと宝飾品において「プラチナコーティング」
と称するもののほとんどは、現実にはロジウムめっきであると思われます。
(本当にプラチナでめっきしたものも中にはあるだろうとは思いますが)

過去に ロジウムの話 でも書きましたが、
そもそもプラチナはそのままだと磨き上げても少し暗い色調であることから
中まできっちりプラチナの製品に対してでも
ロジウムでめっきすることが一般的な仕上げかたなのです。

それなのに、わざわざシルバーに対して
プラチナでめっきする利点はあまり無いように思います。
それに、宝飾品の加工とロジウムめっきの設備は非常に密接で
小型のめっき機器などがありますが、プラチナめっきをするための設備は
おそらくめっき専門の比較的大きなメッキ業者しか持っていないはずです。

もともと安く販売出来る商品を作りたいのに
自社内にある設備ではなく、
外注に出す必要のある加工を施すとは思えません。

よって、ほとんどの場合 プラチナコーティングとは
ロジウムメッキと同じ意味で使われている言葉であると予測できます。

ロジウム自体がプラチナ属というプラチナの仲間とされる素材でもあるだけに
それほど目くじらを立てる必要はないだろうと言われてしまえばそうかもしれませんが
そういった解説も一般的にお店で語られることは少ないように思います。

イメージの悪化をおそれて素材の正確な表記をしない
という宝飾業界の悪癖が見え隠れします。

シルバーにロジウムめっきをする際には
シルバーにいきなりロジウムをくっつけるのではなく
間にもう一段階別の金属をはさむのですが、
その金属はどうやらアレルギーの原因となりやすいらしく
使い続けるうちに最上層のロジウムがはがれてくると
かゆみなどの症状が現れるといったケースもあるようです。

そのあたりの問題も絡んでいるのか何なのか
ロジウム=安物・粗悪品のイメージが
ユーザーの方々に根付いてしまったのでしょうか。

ロジウムもプラチナのように相場で価格の変動する貴金属ですし
状況によってはプラチナよりもむしろ高いことだってあるような貴重品なんですけれど。

そもそもの間違いはプラチナという超高額の製品にも
最後の仕上げとしてロジウムめっきをかけたりするんですよ…
という説明をしてこなかったところにあるのでしょうね。

ブログランキング参加中です。
面白いと思ったらクリックを。
面白かった。役に立った
とお感じのかたはどうぞクリックをお願いします。

投稿者 K-WIND : 2006年09月02日 21:59 [ 管理人編集 ]

オーダーメイドのご相談を受付しております。シルバーアクセサリーもプラチナなどのジュエリーも可能です。

シルバーアクセサリーでもジュエリーでも自分の欲しいものが全然無い
そんなときにはオーダーメイドが最適です。
ご相談は無料です。世界に一つしかない自分だけのアイテムが手に入れられます。

【お客様のご感想】
お店やネットでずいぶん探し回ったのですが好みのものが見つからず
オーダーメイドに初めて挑戦してみました。
不安もありましたが、予想を上回る出来上がりで結果は大満足です。

どうぞ『無料のご相談でジュエリーとシルバーアクセサリをーオーダーメイドのK-WIND』までお問い合わせ下さい。

とにかくシンプルな指輪なら。K-WIND既製のリング2本セットで7600円~。
シルバー925:ペアリングのコーナーへどうぞ!

コメント

日本ではプラチナにロジウムをかけるのが一般的ですが
海外(ヨーロッパ・アメリカ)ではロジウムかける話を
したら不思議がられました。

投稿者 victorianbox : 2007年11月04日 13:57

コメントありがとうございます。
承認とレスが遅くなってしまい申し訳ございません。
スパムがあまりにも多く、紛れてしまっておりました。

欧米ではプラチナにロジウムメッキをしないのでしょうか。
そのかたが、たまたまご存知無かったのか
それとも本当にメッキをしないのかは、
多くの人に聞いてみなければ分からないですが
残念ながら海外の宝飾業界人の知り合いってそう多くはないですよね。

仕上げ方法も各国で結構大きな違いがあるのかもしれません。

投稿者 K-WIND : 2007年11月23日 16:07

こんばんわ!!
枠素材プラチナ仕上げってなっていてどういったものか
わからず検索していたところこちらにたどりつきました。
とてもわかりやすくて助かりました。
ありがとうございます(*- -)(*_ _)ペコリ

投稿者 yunchan : 2008年01月14日 18:59

コメントありがとうございました。
お役に立てたようで、大変光栄に思います。
ただ、「プラチナ仕上げ」という表現は、
これまた微妙な表現で…厳密に言えば
ロジウムメッキですらない可能性も有りそうです。

『仕上げ』ているだけで、メッキかどうかを語っていませんから…。

こういった分かりにくい表記が無くなることを
願ってやみません。 

投稿者 K-WIND : 2008年01月18日 12:37